弁護士に離婚相談するときのコツ
離婚問題が発生して、弁護士に離婚相談をしたいと考えているが、いったいなにをどのように相談すればいいのか、はじめてのことでわからないという方も多いと思います。
そこで、ここでは、初めて弁護士に離婚相談するときのコツについてご説明いたします。
1 離婚相談ができる時間を確認する
離婚相談は、30分毎に5000円という事務所や30分まで無料という事務所、時間無制限で無料の事務所等様々です。
離婚の相談は、これまでの夫婦の経緯やお金のこと、子供のことなど話すことが非常に多いので、30分だけ相談を受けようと考えていても、実際のは「話したいことの3分の1も話せなかった」「聞きたいことの3分の1も聞けなかった」となってしまう可能性があります。
事前にどれくらいの時間相談できるかを事務所に確認して、もし30分までということでしたら、話すことと聞くことをできる限り重要なものに絞る必要があります。
2 離婚相談の準備をしていく
離婚相談を実りあるものにするためには、離婚相談中に弁護士に話す情報を準備しておくのがおすすめです。
あなたが話したい事実と、弁護士が有益なアドバイスをするために知りたい情報は違うかもしれません。
そうすると、あなたが話したい事実を話しただけで相談が終わってしまった場合、有益なアドバイスを受けることができません。
逆に弁護士が知りたい情報だけをあなたから聞き取ろうとした場合、あなたが話したい事実を話す時間がなくなってしまうかもしれません。
そこでおすすめなのは、あらかじめ弁護士が知りたい情報をメモ等に書いて相談時に渡すとか、相談シートに書き写すことで、弁護士が知りたい情報を短時間で伝えることです。
そうすると、残りの時間で、有益なアドバイスを得られる上に、あなたが話したい事実についても相談する時間の余裕が生まれることになります。
3 これまでの夫婦の経緯の伝え方
弁護士に夫婦の共有財産がいくらありそうとか、慰謝料をいくら請求したいとかを伝えるのはそんなに難しくありません。
伝えるのが難しいのはこれまでの夫婦の経緯です。たくさんの相手への不満があるでしょうし、ささいなことから絶対に許せないことまであると思います。
これをうまく伝える方法としては次の2通りがあります。
1つ目は、まず、相手への不満を全部箇条書きにメモして、それを順番に説明する方法です。
この方法は、弁護士に相談するまでの間に思いついたものから、どんどんメモに追加していくだけなので、比較的簡単にできますし、特にいきなり離婚を切り出されるなどして動揺している場合には非常に有効です。
2つ目は、これまでの経緯を時系列でメモしてそれに沿って話をするということです。あらためて時系列でメモを作ってみると、忘れていたことを思い出すこともできるので、おすすめです。ただ、これはメモを作るのに少し時間がかかるかもしれません。
弁護士にとってはこちらの方法の方が、これまでの夫婦の経緯を理解しやすいかもしれません。