不倫慰謝料が高額になる例外的ケース
不倫慰謝料の相場は、50万円から300万円あり、ほとんどのケースが100万円から200万円の範囲に収まっています。
ところが、例外的に不倫慰謝料がこのような相場より高額になったケースがあります。
不倫慰謝料の相場にどうしても納得がいかないという方は、どういう場合に高額な慰謝料が認められるのか参考にしてください。
高額不倫慰謝料の裁判例
1 夫→妻の浮気相手 慰謝料400万円
増額事情
- 妻が浮気相手の間の子を妊娠
- 不貞により夫婦は別居・離婚調停中
- 不貞は継続中
- 浮気相手が離婚を助言し、別居先のアパートを選定している
- 浮気相手と会うための別居先の費用を夫に支払わせる
- 浮気相手は不倫について反省していない
- 夫婦の間には幼い子がいる
- 不貞期間1年2ヶ月
※東京地裁平成22年10月7日
2 夫→妻の浮気相手 慰謝料500万円
増額事情
- 妻と浮気相手の間に子が生まれる
- 浮気相手との間の子供を自分のこと疑わずに育てる
- DNA鑑定の結果浮気相手の子だと判明しても、浮気相手は否定
- 夫婦は離婚した
※東京地裁平成21年1月26日
3 妻→夫の浮気相手 慰謝料500万円
増額事情
- 夫は死亡まで20年間、毎日浮気相手の自宅へ通った
- 夫と浮気相手の間に子供が2人
- 浮気相手は近所に住んでいる
- 妻は夫に隠し子がいる、愛人がいるとの風評に悩んでいた
※東京地裁平成19年7月27日
4 妻→夫の浮気相手 慰謝料500万円
増額事情
- 不貞期間が4年に及ぶ
- 浮気相手は不貞関係をやめるつもりはないといっている
- 妻と浮気相手の間に子供が2人生まれる
- 夫は医師で浮気相手は看護師
※東京地裁平成18年3月31日