求人票に嘘が書かれていることは、めずらしいことではありません。
ここでは、求人票に嘘が書いてあった実際の事例を紹介します。
- 求人票に嘘があった実際の事例
- 求人票の嘘の対処方法
求人票の嘘「求人票では正社員、入ってみたら契約社員」
ハローワークで見た求人票には「雇用期間の定めなし」(正社員)と書いてあって、申込をしたのに会社に入ってみたら契約社員だった。
こんな嘘の求人票に騙されたという事例を紹介します。
再就職しようとしていたAさん
Aさん(男性・64歳)は、今まで勤めていた会社も定年退職していました。でも、老後の生活が不安だから何か仕事に就こうと考えました
もう64歳だから、定年制のない会社で働こう。
そうしないと、1年で定年退職なんてことになるし
ハローワークに行って求人票を見てみる
Aさんはハローワークで仕事を探すことにしました。
求人票を色々見ていると・・・・
X社求人票
職種 管理責任者(療育・介護)
仕事の内容 デイサービス事業所における介護等
雇用形態 正社員
雇用期間 雇用期間の定めなし
定年制 なし
必要な経験等
これはいい。定年制もないし、正社員だから、65歳になってもずっと働けるぞ。
面接に申し込んでみよう!
こうしてAさんは、X社に面接を申し込みました。
採用面接でも一応確認してみた
Aさんは、一通り面接でやりとりをしました。
Aさんは定年制のことを聞いてみました。
Aさんは、求人票では定年制はないってことになっていたはずだと思いましたが、
「まあ求人票通りになるだろうしいいか」
とあまり深く考えずに面接を終了しました。
そして、X社から採用の連絡が来たのです。
勤務開始と労働条件通知書
Aさんは、採用の連絡が来ると早速、X社で働き始めました。
そして2週間くらいすると、会社からこんな通知書を渡されたのです。
労働条件通知書
雇用期間 期間の定めあり(令和元年3月1日~令和2年2月18日)
定年制 有(満65歳)
しかも、裏面には
「本通知書に記された労働条件について承諾します」
「本通知書を受領しました」
という文字が書かれていました。
Aさんは、会社に言われるがままにこの書面にサインしてしまったのです。
そして、案の定・・・・
会社から更新拒否と言われる
Aさんは、X社で1年間働いていました。
そして、労働条件通知書に書いてあった契約期間満了日に、
と言われてしまったのです。
Aさんは、
とX社に対して裁判を起こしました。
裁判で嘘の求人を訴える
Aさんは裁判で徹底的にX社と戦いました。
そして、裁判所から次のような判決が出たのです。
Aさんの勝ち
- 求人票通りAさんは期間の定めも定年制ない労働者である。
- だから、X社の言っていることは間違っている。
理由
- Aさんは求人票を信じて働くために申し込みをした。
- X社は、求人票と違いうことを事前に説明しなかった。
- Aさんは、完全に自分の意思で定年瀬名氏の労働条件通知書にサインしたとはいえない。
こうして、Aさん対嘘の求人票を出したX社の裁判は終わったのです。
※注意点 以上の事例は、実際の裁判例を一部改変しています。また、一般の方にわかりやすいように、裁判の結果とその理由は簡略化しています。
嘘の求人票を出している会社はすぐに辞めるか戦おう
嘘の求人票に気づいたら・・・
嘘の求人票を出している会社は、好待遇などで労働者を集めて、こきつかうようなひどい会社です。こんな会社のために働き続けていては、同じような被害者が増えるばかりです。
こういう会社とは徹底的に争うか、そんな会社はさっさと辞めて、他の会社を見つけた方がいいかもしれません。あなたの勇気が、世の中のブラック企業を減らすことにつながるのです。